美瘉的筋整流法の今後の展望について 

query_builder 2022/07/25
女性

楽軽生活研究所美瘉 腱引き師2段 野中由美  


痛みは、気持ちをネガティブにさせ、負のスパイラルに人を巻き込む。動けなくなったらどうしよう。痛みは死ぬまで続くのだろうか。明るい未来など想像もつかなし、考えられない。特に体動時の関節等の痛みは、動こうとする気持ちさえ、奪っていく。頼みの綱の整形外科は、レントゲンに異常がなければ、「特に異常はないですね。痛むのであれば痛み止めや湿布を処方しましょう。」で終わりがちだ。慢性の痛みをあきらめてしまう人も多く、手立てがなく、動くと痛いからと寝たきりになってしまう高齢者もいる。痛みは体を守るために、必要な感覚であるが、それが弊害となってしまうこともあるのだ。  


筋整流法との出会いのきっかけはSNSであった。当時なんとか腰痛でも歩ける状態であったところに、3台の玉突事故の先頭車両で、頸椎捻挫と腰椎捻挫になってしまった。救急車で救急外来に運ばれたが、診断名がつき、全治3か月と診断され、コルセットをはめられ、自宅へ帰された。それから、毎日のように整形外科に職場を早く切り上げて、通うようになった。痛いと言えば鎮痛剤、塗り薬の処方、温熱療法や電気治療などをほどこしてもらうものの、一向にすっきりしない。忙しい職場では、休むこともままならず、医師には進めないし、責任はもてないといわれながらも、車の運転も続けていた。そんなときにSNSで「南房総で腱引きをします」といった書き込みを目にした。聞きなれないその施術を検索し、小口代表の犬の腱引き動画を目にした。歩けなかった犬が、施術を受けて歩き出した。人間であれば、演技ができるが、犬は演技などできない。感動した。私もこの犬のように歩けるようになるだろうか。すごいと思うものの未知の施術に半信半疑で、その書き込みをした女性腱引き師に連絡をとって施術を受けることにした。あとから知ったが、その女性腱引き師は数か月前に腱引き師になったばかりだった。2時間ほど施術を受けては屈伸などの運動をし、施術をうけて運動を繰り返し、2つのコルセットを外して、爽快な気持ちで帰途についた。マッサージなどであれば、施術が終わり、車に乗る時点で、痛くなることも多かった。できることなら、マッサージ師に、常にマッサージをし続けてもらいたいぐらいだった。しかし、腱引きは違った。爽快さが続く。さすがに一か月まではもたなかったが、それまでの苦痛に比べれば月とスッポンだ。同僚にも、「姿勢がよくなった」「歩くのが早くなった」「腰が痛そうな歩き方じゃなくなったね」などと声をかけられた。それまで、目覚めれば腰が痛いし、痛みをどう1日やり過ごすかばかり考えていたが、痛み自体を考えることが少なくなった。不思議なことに、先のことも考えられるようになってきた。


当時、私は介護関係の仕事をしていた。認定調査といって、介護保険サービスを受けるための資格を得るための調査の一環を担い、介護保険サービスを使わなくても元気でいられるように介護予防教室などを担当していた。その活動の中で認知症や脳血管疾患の他に、整形外科的疾患で動けなくなる高齢者が多いことに気が付いた。これはもしかしたら、腱引き療法でなんとかなるかもしれない。そんな気持ちがむくむく沸いてきた。


2025年問題。約800万人の団塊の世代が75歳以上となり、日本が超高齢社会に突入し5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上となると言われている。 これまで以上に要介護者が増え、3kと呼ばれる介護職は人手が足りず、これまでのような介護サービスが受けられなくなる可能性が高い。人生100年と言われているが、100年どう生きるか、ベッドで寝たきりで全てを介護者に委ねなければ生きていけないのか、それとも、自らの意思で考え行動し、日々楽しく充実した生活をするのか、だ。


誰でも望んで寝たきりにはならないが、もし、体を動かす痛みで動けなくなっているのであれば、腱引き療法で動けるようになるかもしれない。 少子化で、子どもが生まれる数が減っているが、女性の社会進出により、体調不良の女性が増えて妊娠出産が難しくなっているのであれば、腱引き療法の女性施術で改善の余地があるかもしれない。 腱引きはこれから向かうであろう少子超高齢化社会を、少しでも緩和させる緩和剤になるかもしれないと考える。  



現在、3人の介護者である私が、個人として、出来ることは限られているかもしれないが、腱引き療法というこの施術を多くの人に知ってもらい、その効果を体感してもらいたい。そのために、サロンだけでなく、ゆくゆくは体験会なども開き、ひとりでも多くの痛みがある人の施術を続けたい。また、SNSを使い、情報発信をしていきたい。今回の指導腱引き師の講習を経てさらに、家族の健康を腱引きで守れる人を養成していきたい。そう考えている。

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楽軽生活研究所 美瘉

住所:千葉県安房郡鋸南町保田295-3

電話番号:070-2672-8215

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